薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
6年制薬学教育が立ち上がった大きな目標のひとつに、臨床薬剤師の育成という、病院薬剤師側からの強い求めがあったことが挙げられます。
臨床薬学、特に病態と治療、症例解析学など、疾病と薬剤について学ぶことが重視されてきています。
確かにこの10年で病院薬剤師の業務が大きく変化し、病棟活動が中心となりました。
これはこの間だけでの動きではなく、それ以前の長い年月、多くの病院薬剤師たちの地道な活動があったからこそ発展していくことができたのです。
病院という患者治療の現場にいながら、その第一対象者である患者に対して、直接的には何のアプローチもしていなかった、また周囲の理解もさほど得られずにいたジレンマを、看護師をはじめとした薬剤に関わる他の職種が行っていた業務へ徐々に関わりを持つことで病棟活動が開始され、患者に対しての服薬指導が始まり、カルテを見ることができるようになり、それに薬剤師からの情報ということで記載することもできるようになりました。
現在では常識となっている薬剤師の病棟での活動には、理解を得るための、業務として算定されるためにも、多くの時間とエネルギーが必要とされたのです。
今後、病院薬剤師としての地位をさらに向上させ、臨床薬剤師として大いに患者、医師をはじめとする医療スタッフに貢献していくためには、日々進歩していく薬物療法について積極的に学ぶ必要があることはいうまでもありません。
そのためにも、現在における病院薬剤師業務を理解しておく必要があり、次回以降これについて述べたいと思います。
参考になさってください。
>>>今月の薬剤師転職サイト比較/口コミ人気ランキングはこちら