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薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

コラム:病院における薬剤師の役割「病院薬剤師の調剤業務」

調剤業務は、薬剤師業務の根幹をなすものです。

病院において外来患者に対して注射剤以外の薬剤を処方せんによって投薬する場合には、先に述べたように現在は多くの病院では院外処方を発行して、地域の保険薬局で調剤されています。

しかし、その病院の院内製剤など特殊な薬剤を含む処方せんであったり、特定な管理を要する薬剤の処方せんである場合などは、院内処方せんとして当亥病院の薬剤部で調剤します。

また、注射抗がん剤化学療法を外来日帰りで行うことも増えており、その場合は薬剤部で当日の朝に混合調製する施設が多いです。

これは、外来化学療法加算が算定可能であるためで、多くの病院で普及してきています。

病院薬剤部の調剤業務は、入院患者に対する「入院処方せん」の調剤が主です。

多くの場合は薬剤管理指導業務の対象となっている患者であり、薬歴を記載しているため処方薬の変化を知り、患者の状況を把握することができます。

入院患者への注射薬以外の処方は、ほぼ1週間分を基本として「定時処方」として処方され調剤されます。

それに加えて、患者にとって必要な薬剤が随時「臨時処方」として病棟から薬剤部に提出され、調剤されます。

また、入院患者への定時処方薬を調剤する場合には、多くが自動錠剤分包機によって一包化するため、その機器によっても薬歴が管理できる場合があります。

調剤を行う場合には、まず処方せん監査をしっかり行い、処方された薬剤の効能・効果、用法・用量等に十分注意し、薬剤の性状、特性、保存条件等を考慮して行うことはいうまでもありません。

また、当該病院の医師から発行された院外処方せんに対する事前監査を薬剤部で行った後、患者に交付する薬剤部もあります。

院外処方せんの疑義照会をできるだけなくすためです。

注射薬の処方せんは、患者の状態によって変化する場合が多いため、ほぼ毎日、1日分ずつの調剤を行います。

処方せんに基づく注射剤の取り揃えを行い、病院によっては、混合調製を行います。

薬剤管理業務を算定するためには、当該患者の注射剤は処方せんに基づき患者ごとにセットしなければなりません。

また、薬剤師が必要な設備のもとで静脈栄養用の高カロリー輸液を調製した場合や抗がん剤調製を行った場合には算定が可能であり、病院薬剤師としての業務拡大の重要な部分となっています。

注射剤の調剤は、通常の調剤の注意点に加えて、薬剤の安全性、安定性、配合変化、分割使用の可否等にも注意する必要があり、薬剤師の専門性を十分発揮することができる業務です。

参考になさってください。

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