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薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

コラム:病院における薬剤師の役割「6年制の薬学教育の目的」

我が国の医療の状況はさらに悪化してきています。「医師不足」で象徴されるように、必要なところに必要な医療を提供するということが困難となる深刻な状態です。

2010年、厚労省が出した「チーム医療の推進について(チーム医療の推進に関する検討会報告書)」では、医療の各構成員のレベルアップを求め、それら構成員によるチーム医療により、困難な状況を克服するという方針を出しています。

薬剤師に対しては、病棟においても、地域医療においても関与が期待されるまでにはいたっておらず、薬剤の専門家として主体的に薬物治療に参加することを求めています。

薬物治療に求められているものとして、まず薬物治療をすべきかどうかという治療法の選択があり、薬物治療を選択する場合に、科学的で、妥当な薬物が選択され、選択した際に、そのひとりひとりの患者さんに応じた的確な用法、用量が設定されます。

その後首尾良く治療が進められているかどうか、きめ細かい治療モニタリングを行います。

また、患者さんに薬物治療を納得して受けていただけるよう、患者さんの生活スタイル、生活状況をふまえて、伝えていく能力も求められます。

これらが科学的で合理的な薬物治療を行う条件作りになります。

6年制の薬学教育の目的はといえば、当然、薬剤師職能の現状の追認に置くのではありません。

若い学生はこれから20年、30年、40年と患者さんを見ていかなければならず、次世代の薬剤師職能を切り開いていくことのできる能力を身につける必要があります。

また、大学はそのための基礎能力の養成を目指さなければなりません。そのためのカリキュラム、基本的な条件を整える必要があります。

患者を対象にして臨床経験を積み上げながら、科学的な判断力をつけるということが、これからの薬剤師にぜひ必要です。

医師も1年、2年、3年、4年と臨床研修を積み上げていくわけで、薬剤師はそれに負けないくらい臨床で研修し、応用力と判断力を付けていくことが求められています。

椅子の上で、座っているだけでは、そういった応用力はつきません。

参考になさってください。

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