薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
医療の現場での薬剤師は次の3つの機能を有するべきと考えます。
1.薬物治療設計の援助者であるべきです。最適な薬物治療方針の検討に参加して、医師の処方決定過程に入り、協働的に処方の決定、改変作業に加わり、患者さんにとって最適な薬物治療が遂行される責任の一端を担うことが、まず必要です。
2.薬物治療を受ける患者の擁護者にならなければなりません。患者が求める情報を的確に伝達し、治療のリスク、ベネフィットを説明し、経過を説明します。あるいは医師に対して、薬物治療のリスクの管理を行い、患者が薬の害に苦しむことが起こらないよう監視することが必要です。
3.薬物治療のコストの管理を行う役割を担います。科学的で合理的、経済的な薬物治療を行えるように、チェックし、不十分な点の改善を行うことが必要です。
これらの機能は、現在も求められていますが、病院でも地域でもさらに強力に進められることになる機能です。
残念ながら、現在、薬剤師は十分応え切れていません。新たな活動がまさに若い学生に求められていることになります。
やればやるほど活動範囲は拡がっていく、しかし、やれなければ、逆に縮少していくもの、他の集団がそれらの機能を肩代わりし進んでしまうものであり、ある限定した集団の登場を座して待つほどの余裕がない状況です。
ぜひ未来を見据えて、未来に必要な知識の習得、能力の養成に対して貧欲に向かっていってもらいたいと思います。
従来の職能にとらわれている薬剤師では把握できない、対応できないところに空きのポジションがあります。空いているポジションにどんどん入って、社会の要望に応え、日本の医療のレベルを上げてもらいたいです。
これが6年制教育を受ける若い学生への期待です。
参考になさってください。
>>>今月の薬剤師転職サイト比較/口コミ人気ランキングはこちら