薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
医薬分業の流れから、病院の薬剤師と調剤薬局の薬剤師の役割ははっきり分かれつつあります。病院の薬剤師は主に入院患者の投薬管理を行うのに対して、調剤薬局の薬剤師は在宅の患者の薬の管理を行うことになります。これ自体は好き好きだと思いますので、興味・関心がある方、自分に向いていそうだな、と思える方を選ぶということでいいのではないでしょうか。
それ以外の大きな違いとしては職場環境でしょうか。病院の方は比較的大人数・大規模なところが多いのに対して、調剤薬局はせいぜい5人程度だと思います。それぞれのメリットをあげるとすれば、前者は日進月歩で進む最先端の医学に触れる機会が多く、研修や勉強会なども積極的に行われている場合が多いです。また、様々な症状の患者をしっかり看られるということで、スキルアップにつながりやすい職場環境だと言えます。
一方の後者は少人数かつアットホームな雰囲気の中で仕事ができ、勤務時間なども安定していて、働きやすい職場環境だと言えます。
これも好き好きだとは思いますが、あえて言えば、病院の薬剤師は転職ではなかなか枠が見つからないのだとすると、若い間は病院でスキルアップに努め、十分な知識と経験を得られた上で調剤薬局に転職する、というのはなかなかいいキャリアパスかもしれませんね。参考になさってください。