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薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

コラム:薬剤師を取り巻く環境「薬剤師の大量採用は一過性?」

2012年度に病院は薬剤師採用を拡大しました。ほとんどの薬科大学で病院薬局への就職が増加しています。

その理由は、空白の2年間にかなりの欠員が生じたこと、2012年4月からの診療報酬改定で「病棟薬剤業務実施加算」が新設され、採用環境が好転したことがあります。

同加算は、病棟で薬剤師が服薬指導などの業務を実施した場合に週1回100点(1000円)を算定できるというものです。

折から、医師の業務軽減、患者のQOL向上を目的としたチーム医療推進ムードが高まっており、薬剤師が病棟に進出しやすい環境も生まれています。

しかし、今後も病院の採用増が続くかどうかは疑問です。

薬剤師の就職斡旋を手掛ける人材紹介会社の代表は「病院は今のところ従来にも増して多めに採用してきたが、今後は(以前のように)落ち着くのではないか」と見ます。

従来、病院の採用は欠員補充の形でしか採用枠がありませんでした。そのため毎年の新卒薬剤師の採用は多い年で1600人規模、少ない年では400〜500人レベルで推移していました。「狭き門」だったのです。

どうしても病院に就職したい場合には、研修生の形で席を置き、欠員が出た時に採用されるという状況でした。

薬学生の第一志望は病院ですが、それが叶わないために調剤薬局に就職するケースがほとんどだったのです。

病院の採用枠が増えたのは2年間の空白の補充と新点数の影響であることを考慮すれば、今後は診療報酬改定がなく、補充も一段落したとすれば例年並みの採用枠に戻る可能性が高いです。

その意味で6年制の第1期生にとってはラッキーだったといえるかもしれません。

参考になさってください。

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