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コラム:薬剤師を取り巻く環境「事業仕分けで調剤不正が問題に」

2010年夏から秋にかけて、調剤報酬の主要項目である「薬剤服用歴管理指導料」が事業仕分けの対象になるとの憶測が飛び交いました。

発端は会計検査院が指摘した診療報酬(調剤報酬)の不正請求件数のうち、薬歴管理料関連の調剤報酬が突出して多かったことです。

会計検査院報告は2001〜08年度までの決算検査報告によるものですが、調剤の不正件数割合が年々増加し、後半3年間は全体の7割以上を占めていました。

こうした結果を事業仕分け人が問題視し、不正請求が多かった薬歴管理科のほか、院内外処方の格差、基準調剤加算、後発医薬品体制加算などが事業仕分けされるとの見方が広まったのです。

結果的にこの見通しは外れましたが、2010年末の行政刷新会議・規制制度改革分科会での問題提起に飛び火したことはまだ記憶に新しい出来事です。

同分科会で問題提起をした東京医科歯科大学の川渕孝一教授は、「門前薬局と地域薬局におけるサービスの内容に差がない」として調剤基本科の一元化を主張しました。

最終的に2011年7月の「規制・制度改革の方針(第2弾)」における閣議決定は見送られましたが、この間、厚労省や日本薬剤師会が一元化反対を表明しました。

医療費を審議する中央社会保険医療協議会(中医協)も「点数配分は中医協の専権事項」として反発するなど、一時は関係者に危機感が漂いました。

参考になさってください。

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