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薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

コラム:薬剤師を取り巻く環境「総人口減少でも高齢者は増加」

超高齢社会がもたらす深刻な課題が高齢者の療養や看取りにあることは論を待ちません。

厚労省は病院の長期入院(社会的入院)是正のために在宅医療、在宅介護を積極的に進めており、こうした患者のケアに薬局が介入していくことが、限界に近づいてきた分業市場の新たな市場開発ということになります。

国立社会保障・人目問題研究所の推計によると、2035年までの20年間の総人口、年少人口(0〜14歳)、労働人口(15〜64歳)はともに緩やかに減少しますが、高齢者人口(65歳以上)が増加傾向になることが分かっています。

今日の日本では、かつてのような2世代・3世代同居の世帯が少なくなり、高齢者世帯、高齢者単独世帯の増加が著しいのが特徴です。そのために高齢者の医療や介護、日常生活の支援が大きな課題になっています。

一方、医療をはじめとする社会保障体制はどうでしょうか。

消費税増税が実施されたように、わが国の財政状況は極端に悪化しています。国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高は過去最大となる1000兆円を超えました。

政府は医療提供体制について、病院機能の集中化と連携の方向を打ち出しています。すなわち、病院機能は急性期や高度医療に特化し、長期入院は地域での受け入れを促進し、外来は極力、診療所や在宅に回す政策です。

高齢者人口の増加に伴う医療、介護、日常生活を支えるための地域包括ケアシステムを強力に進めようとしているわけですが、これは「1医療機関完結型医療」から「地域完結型医療」へのシフトであり、患者は施設や居宅等により多く流れるようになります。

参考になさってください。

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