トップページ > コラム:薬剤師を取り巻く環境「調剤薬局は面展開・新業態で対抗」

薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

コラム:薬剤師を取り巻く環境「調剤薬局は面展開・新業態で対抗」

ドラッグストアは「第2次成長期」に入ったといわれています。これまでドラッグストア業界は利便性と低価格、規模の拡大を基調に成長してきましたが、少子高齢化の進行、改正薬事法施行に伴う競争激化等を受けて、新たな成長戦略を模索する段階に至っています。

すでにココカラファイン、スギ薬局(スギホールディングス)、マツモトキョシホールディングス、ウェルシアホールディングス、CFSコーポレーションなどの大手ドラッグストアは調剤売り上げで上位15社以内までにランクインしており、急速に調剤の売り上げを伸ばしています。

調剤薬局各社は同業者間の競争に加え、ドラッグストアという最大の競合相手を迎え撃たなければならないのです。

これに対し、調剤薬局側も着々と対応策をとり始めています。

クオールはコンビニ大手、ローソンとの間で「コンビニ&調剤」の新業態を次々に出店、100店舗を目指しています。

両社は2008年に業務提携を結んでいましたが、12年8月には資本提携に踏み切りました。これにより、パートナーシップの一層の強化を図ります。

さらにクオールは、家電量販店大手のビックカメラとも提携しており、面展開を見据えた取り組みを強化しています。

面展開では調剤薬局2位の日本調剤も同じです。150店舗を出店しますが、その半数以上を特定の医療機関に依存しない面対応薬局とする方針です。

業界最大手のアインファーマシーズは専門性強化を掲げ、先行投資的に在宅医療に注力する一方、セブン&アイホールディングスとの提携で新業態のドラッグストア「アインズ&トルペ」を展開、売上局の2割を占める事業となっています。

アインズ&トルペは若い女性にターゲットを絞り、ヘルス&ビューティに特化した幅広い品揃えをし、ファッション性の高い店舗デザインを採用しています。

つまり、既存のドラッグストアとはまったく競合しない業態になっていることが特徴です。

このように調剤薬局業界も大手は“門前薬局一辺倒”からの脱却を指向していますが、その他の調剤薬局企業にはまだ目立った動きが見られません。

いずれドラッグストアと正面から競合する時期を迎えた時にどのような対策をとるのか、はなはだ心許ないと言えそうです。

参考になさってください。

>>>薬剤師転職サイト比較/口コミ人気ランキング

目次

トップページ
薬剤師/転職・求人サイト比較
生き残る薬剤師とは?
丸分かり!薬剤師
薬剤師の転職に関するアドバイス
薬剤師に関する基礎知識
病院における薬剤師の役割
薬剤師とセルフメディケーション
薬剤師と地域医療
薬剤師を取り巻く環境
地場薬局の未来
薬剤師関連ニュース

口コミを投稿する