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薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

コラム:薬剤師を取り巻く環境「薬局とドラッグストアの土俵」

ドラッグストア企業の中には、スギ薬局、ココカラファインなどのように先行して在宅医療や訪問看護事業に着手している企業もあり、場合によっては既存の調剤薬局の対応が遅れている問に地盤を固めてしまう可能性もあります。

「近年、介護事業のニーズは格段に広がっている。当社が介護事業を始めた6年前は競争が激しく、こちらから営業に回らなければならない状況だったが、最近は需要に追い付かず、止むを得ず断ってしまうケースもある」と、大手ドラッグストアの在宅担当者は語ります。

ニーズがあるにもかかわらず、供給者が応えていないという構図になっているのです。

しかし、調剤薬局としては個々の企業規模が小さいことから、単独での取り組みには限界があり、地域での連携をどうとるかが課題です。

今後の医療は「一医療機関完結型」から「地域完結型」に移行しつつあります。

地域の薬局同士が連携して地域の医療機関や療養施設などに積極的に働きかけていくことが望まれます。そうであれば、医薬分業をより進化させた形で専門性を発揮することが可能になるはずです。

ドラッグストアの場合、ヘルスケアは重要な柱になるがすべてではありません。

ドラッグストアはヘルスケア、ビューティケア、ホームケア、食品等の幅広い品揃えで地域の生活をサポートする機能も重視しており、在宅医療など専門特化型は子会社や別部門で担うことになるでしょう。

このように見ていくと、調剤薬局は現在の調剤業務の延長線上での専門性の拡充と進化、ドラッグストアの場合は調剤とセルフメディケーションを核に据えながらも、生活者の多角化、利便性向上に向かうことが予想されます。

つまり、調剤薬局は医療提供施設の在り方を追求し、ドラッグストアは品揃えを強化するラインロビングの一環として医療や介護を捉えるという点で視点が異なります。

従来のビジネスモデル同様、調剤薬局とドラッグストアがそれぞれ進化する中で、共通項を持ちながらも展開する土俵が異なるという構図が想定できます。

参考になさってください。

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