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薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

丸分かり!薬剤師14「薬に関する基礎知識」

薬に関する基礎知識

薬屋で買える薬のパッケージに書いてある名前は「商品名」ですが、薬には当然「成分名」があります。

成分名が同じなら、商品名が違っていてももちろん同じ薬です。外国の薬でも、成分名が分かれば日本のどの薬と同じなのかがわかります。

たとえば、ガスターの主成分はファモチジン、ビオフェルミンの主成分はラクトミン、リアップの主成分はミノキシジル、バファリンの主成分はアスピリンということになります。

薬を知るなら、商品名を見るより成分名を見るほうがよい、ということですね。

さて、薬事法では医薬品は次のように定義づけられています。

 ・日本薬局に収められているもの
 ・人または動物の疾病の診断、治療または予防に使用されることが目的とされているもの
 ・人または動物のからだの構造または機能に影響を及ぼすことが目的とされているもの

医薬品には、「医薬用医薬品」と「一般用医薬品」の2種類があります。

1.医薬用医薬品

使用する際に医師または歯科医師の処方せんが必要な薬のことです。一般に作用が強く、個々の患者の体質や症状に合わせて処方された、いわばオーダーメイドの薬です。

医薬用医薬品として扱われるのは、麻薬や覚せい剤、毒薬・劇薬、要指示医薬品など副作用や薬理作用が強く使用方法が難しいものや、注射剤や放射性医薬品のような、医師が使用するかその指導監督下で使用することが望ましいものなどです。

2.一般用医薬品

医師の処方せんがなくても購入できる薬、一般の人が薬局・ドラッグストアなどで購入できる薬のことです。一般薬、大衆薬、OTC薬とも呼ばれています。

OTC薬(Over The Counter Drug)とは、薬局・ドラッグストアなどのカウンター越しに買える薬、という意味です。

2007年に医薬品の販売制度が改正され、一般用医薬品がそのリスクに応じ区分されました。また、購入者への情報提供にも、ランクがつけられました。詳しくは以下の通りです。

 ・第一類医薬品:特にリスクが高い医薬品(安全性上特に注意を要する成分を含むもの。薬剤師が販売できる。)
 ・第二類医薬品:リスクが比較的高い医薬品(薬剤師または登録販売者が販売できる。)
 ・第三類医薬品:リスクが比較的低い医薬品

3.医薬部外品

医薬品と区別がつけにくいものに、「医薬部外品」があります。医薬部外品は、医薬品ではなく、医薬品に準ずるものです。効果・効能が認められる成分は配合されていますが、医薬品ほど強い作用がないため、効果が必ず現れるというわけではありません。したがって、病気の治療のために用いるのではなく、予防効果を期待して使用するといったものです。

具体的には、薬局やスーパーの化粧品コーナーや医薬品コーナーなどに並んでいる、医薬部外品の表示がされている商品です。

たとえば、薬用はみがき剤、薬用石けん、制汗スプレー、入浴剤、育毛剤などがあります。医薬部外品は販売業者について特に規制がないので、薬局や医薬品販売業以外でも販売ができるのです。ただ、製造や輸入については医薬品同様に、厚生労働省の承認、許可を得なければなりません。

参考になさってください。

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