薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
薬剤師に求められる役割は?
薬剤師の仕事は何ですか?」と聞かれたら、どう答えますか。少し前までなら「薬を売っている専門家」という答えでもよかったのですが、薬剤師や薬局のはたす役割が変わりつつある今では、それは間違いではないものの、正解でもありません。
ここ数年、テレビや雑誌などでは健康に関する特集がよく組まれています。これは、それだけ一般の人たちの健康への関心が高まっているということです。これまでなら、「病院の先生にまかせておけば安心」という医師万能の風潮がありました。
しかし、最近は「自分の体は自分で守る」という考え方が広まっています。
この考え方はとても大切で、病院は病気をなおす手伝いをしてくれるところであり、本当に病気をなおすのは自分の力なのです。患者にとって大切なことは、病気をなおすための正しい情報を得ることであり、薬局にもそのための役割が期待されています。
「薬剤師や薬局のはたす役割が変わりつつある」というのは、つまり、薬剤師や薬局はただ薬を売るというだけではなく、患者1人ひとりの健康をトータルにサポートする「健康ステーション」としての役割が求められているということです。当然ながら、薬局の薬剤師と患者とのかかわりは、これまで以上に深くなることが必要です。
これからの薬剤師には、患者が薬や健康について身近に相談できるアドバイザー、パートナーとしての活躍が期待されているのです。
参考になさってください。