薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
薬剤師の仕事〜薬暦管理
薬剤師の仕事にはいろいろありますが、そのメインの仕事の1つが薬暦管理です。
複数の病院や診療所にかかっている場合、それぞれの処方が適切でも、いっしょに服用すると副作用などを起こしてしまうことがあります。そこで、こうしたことを未然に防ぐために、患者の受ける薬物療法の情報を薬歴として集約・管理します。
薬歴には、一般的に次のようなことが記載されています。
1.患者情報
既往症、アレルギー歴、副作用歴、併用薬、生活環境、家族構成など、患者の基本情報です。患者の状況は常に変わるため、来局のたびに内容を更新します。
2.薬の交付記録
処方せんを見るかぎり問題がなくても、薬物治療の経過が適切でない場合もあります。薬の交付記録は、薬物治療の経過を把握するために重要な役割をはたします。
3.コミュニケーション記録
薬剤師は、薬物治療を通じて患者とさまざまな情報交換をします。どんな話をしたかを記録することは、薬局全体のサービス向上にもつながり、患者との信頼関係を築くうえでも欠かせません。
薬剤師は、薬物治療を通じて患者のQOL(Quality of Life=生活の質)向上に関連するさまざまな問題に直面します。そのため、より能動的に患者のかかえる悩みを抽出して、薬剤師の立場から解決することが求められています。
参考になさってください。