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薬剤師関連ニュース

2012/10/04

ドラッグストアの調剤進出も薬剤師不足が課題

 近年、ドラッグストアが調剤事業に参入する動きが目立っている。しかし、ドラッグストア側には、乗り越えなければならない大きな壁が立ち塞がっている。

 まずは、深刻な薬剤師不足である。国家試験をくぐり抜けた毎年約9000人の薬剤師のうち、ドラッグストアに就職するのは3割程度で、ほとんどが製薬会社や病院に就職してしまう。ウエルシアホールディングスが今春入社の薬剤師に他社の3倍にあたる年俸600万円を提示して話題になったが、それでも多くのドラッグストアで計画の5〜7割程度しか採用できなかった。

 さらに、健全な競争をあえて歪めようとする厚労省との闘いも残っている。これまで処方箋をドラッグストアに持ち込むと、薬品購入者の自己負担分について、ドラッグストアのポイントが付与される場合があったが、同省が「健康保険法が禁止する値引き行為に該当する」との理由で、10月1日から禁止する省令施行に踏み切ったのだ。

 今後、ますます深刻化する高齢化社会において薬剤師の重要性は高まってくると思われるが、需要に対して人材供給が追いつかないという残念な状態が続いている。6年制の卒業生がこれから毎年出てくるようになるので、そうした人材不足感は落ち着いてくる可能性はあるものの、厚労省も含めた業界全体で薬剤師の供給を増やしていく努力が求められている。

 加えて、厚労省の医薬品のネット販売に対する規制や、ポイント付与の禁止など、既存の病院・薬局システムを維持し保護していこうとする旧態依然とした規制圧力も、ドラッグストアなどの改革努力に水を差す結果となっている。官庁に保護されることでかえって廃れてしまった業界は数多い。調剤業界が発展していくためにも、一定の競争原理の導入は望ましいと思われる。

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