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薬剤師関連ニュース

2012/10/29

がん薬物療法認定薬剤師 1,000人を超す

 日本病院薬剤師会が認定する「がん薬物療法認定薬剤師」の認定者数が、今年度で1002人と、2007年の制度開始から5年で1000人を超えた。

 がん薬物療法認定薬剤師は日本医療薬学会が認定するがん薬物療法の専門薬剤師であり、がん領域における薬物療法等についての高度な知識と技術を用いて質の高いがん薬物療法を提供する事が目的。

 当初は日本病院薬剤師会が認定機関であったが、2010年より、認定機関は日本医療薬学会に移管された。

 医療や薬事は日々進化しているが、薬剤師には免許更新制度がなく、薬剤師になればその後、特にも勉強などをしなくても薬剤師として仕事を続けることができる。そこで考えられたのが「薬剤師認定制度」であり、医学・薬学の高度化・専門化に伴い、特定の医療分野等において高度な知識や技量、経験を持つ薬剤師を認定する制度である。

 がん薬物療法認定薬剤師は薬剤師としての実務経験を5年以上有し、がん薬物療法認定薬剤師認定試験に合格する等の申請資格が必要となる。がん薬物治療に対して、知識・スキルを十分に満たしているものを研修認定薬剤師として認定、また認定期間は5年間とされ、認定の更新には初回と同条件の厳しい条件を満たさなければならない。

 薬剤師の数から考えれば、日本人の最大の死因となっているがん患者に対する薬物投与のスペシャリストが1,000人というのは少なすぎる気もするが、この認定薬剤師の実力が広く知れ渡るようになれば徐々に認知が広がり、認定者数が増えていくのかもしれない。

 逆に言えば、スペシャリストとしての質の維持が何より重要であり、日本医療薬学会の実践的かつ高度な認定基準が期待される。

 加えて、こうした資格が薬剤師の昇進や収入増加などの経済的なメリットにつながっていくことも、現実的には求められるところであり、業界全体としてこうした制度を育てていこうとする姿勢が重要と言える。

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