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薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

コラム:薬剤師とセルフメディケーション「薬剤師が行う居宅療養管理指導」

薬局薬剤師が行う居宅療養管理指導については、医師又は歯科医師が交付した処方せんによる指示に基づき、また、医療機関の薬剤師が行う場合にあっては、医師又は歯科医師の指示に基づき、利用者の居宅を訪問して、薬歴管理、服用指導、薬剤服用状況及び薬剤保管状況の確認等の薬学的管理指導を行い、提供した居宅療養管理指導の内容について、速やかに記録を作成するとともに、医師又は歯科医師に報告することとします。

なお、請求明細書の摘要欄に訪間日を記載することとします。

在宅療養に関しては病院から自宅への精神に基づきよりよい医療を提供する為に、今後増大する高齢者医療費を介護保険で賄う為に設立されたと言い換える事ができます。

在宅医療・居宅医療どちらも業務本体は調剤室内で実施している調剤業務や服薬指導と変わりありませんが、訪問計画に従い医師または歯科医師に報告書を提出するなど現在のレセプトコンピューターでは対応できない(なじんでいない)業務があり、多くの薬剤師になじまないと言われており薬局が積極的に参加しない理由だと考えます。

また、日本特有の急激な高齢化も在宅療養が進展しない理由だと考えられます。

欧米では在宅医療が第三の医療として、高齢化社会で最も重要な位置を占める医療形態であるとして徐々に発展して来ました。

日本では急速な高齢化を迎え、欧米各国のように時間をかけて在宅医療や介護保険を発達させる事ができず、その導入と実施が急速に行われて来ました。

しかし、現在地域医療を支えている薬局スタッフにも高齢化の波は押し寄せており、急な状況変化に対応する事が困難であり、実質的にチーム医療の展開が困難であり、在宅医療を支える力とはなっていない事も大きな理由だと考えます。

しかしながら、ヨーロッパと同様に在宅医療は高齢化社会では避けられない福祉医療行政の流れであり、今後でき得る限り積極的に取り組むべきです。

病院薬剤師が入院患者に重点をシフトさせている事からも、外来患者を含め地域社会の薬局薬剤師は処方せん調剤だけでなく、保険・福祉・介護の分野までを担当する事が期待され、かかりつけ薬局・街かど相談薬局運動なども含め、薬局薬剤師の需要はさらに増し期待されていると考えます。

参考になさってください。

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