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薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

コラム:薬剤師とセルフメディケーション「ゲシュタルトの法則による在宅指導」

ゲシュタルトとはドイツ語で形態、形作る、設計するなどの意味を持つ言葉です。

複数の要素をグループ化してみようとする、あるいは見たものの中に形を探してしまうという人間の心理や性質を基本ととらえ、部分や要素の集合として物事をとらえるのではなく、全体性やその構造すべてを重視するべきとして発展した心理学の総称としてゲシュタルト心理学があります。

皆さんの身近な例を挙げるとアスキーアートがこれにあたります。

いわゆる顔文字である(^ω^)・ヽ(‘ ▽`)ノ♪。

アスキーコードの文字や記号はおのおの別々の存在ですが、それがアスキーアートになると全体として意味をなし、ばらばらの文字がひとつの線を想像させ、よりリアルな絵となり人の心に言葉以上に訴える事ができるようになります。

巷では医療連携が大きく取り上げられていますが、現在提唱されている連携は、主治医への情報提供と主治医からの規制・許可指示でしかありません。

これでは、全体の統制がとれているとは言い難いです。

在宅においてゲシュタルトの原理を利用するとどのようになるのか。

各々の要素であるスタッフがランダムに動いても成果を生み出す事ができません。

患者を中心に家族や主治医・薬剤師などの医療スタッフや介護スタッフが全体としてひとつの線を生み出すことで、しっかりとした全体を作り出す事ができます。

在宅主治医を中心としたコメディカルスタッフとして療養プランが構築され、それを補う為のケアプランがケアマネジャーにより構築される事が基本単位であり、そこに患者本人の生活能力向上の為のニーズが加わることで在宅でのQOLを保つ事が出来るのではないでしょうか。

そのキーマンとして薬局薬剤師や訪問看護師がいると筆者は考えています。

特に医療情報提供書を理解する事ができ、処方せんを通じて主治医の治療方針を読み取り、また薬歴管理を通しての患者愁訴の確認ができる存在、ケアマネジャーヘの実施報告などによりアセスメントシー卜の入手が可能であり、薬物療法の専門家である事、薬学的管理指導を実施する薬局薬剤師が居宅療養のハブとし活躍できる立場にいると言えます。

看護師の皆さんがアドバンス教育として学んできた対人援助技術やコミュニケーションスキルを駆使し、病態生理や老年者の生理を良く理解し、また処方せん読解力を身につけ居宅療養の現場においてコアパーソンとして活躍する事を願っています。

参考になさってください。

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