薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
セルフメディケーションを推進するには国民が参加する環境を整えることが必要です。
国民の考えは年齢、職業、家庭環境などによって様々で、各個人の医療や健康に関しての専門知識に差があるのは止むを得ません。
また、年齢や育った環境によって経験の差があります。
一昔前は大家族で暮らし、祖父母が実体験を伝授することができましたし、隣近所が共同体として生活の智恵を共有していました。
農耕文化から産業革命を経て社会変革が進み、大家族は消滅し核家族化か起きました。
さらにITに象徴される情報通信の発展は一律の情報を一方的に発信する構成となり、対象範囲は地域から国境を越え、世界全体に及ぶ規模に発展しました。
個人が必要とする情報と実践を支援する基盤が崩壊したのに、それに替わる体制が整備されていません。
体制の整備には、国民がまずその必要性を自覚することが前提で、現況はそれにいたっていません。
医療保険の財政が危機に直面しているとか、医師不足により救急医療の維持が困難であるとか危険回避を訴えて国民を啓発する姑息な手法では限界があります。
なぜなら、多くの国民は健康状態にあり、高齢化、罹病を想定する現実感に乏しく、自分がセルフメディケーションを実践するインセンティブにはなりません。
行政(国、自治体)と国民が目的意識を共有し、学校、市民教育として徹底した取り組みが必要です。
参考になさってください。
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