薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
日本は南北に長い島国で、季節変動が大きいです。
また、都市部と過疎地域、山岳地帯、沿岸地帯、特に離島などの条件が医療、介護システムに著しい影響を及ぼします。
セルフメディケーションの理念を共有しても、全国一律の施策で成功は望めません。
実践の単位としては市町村が望ましいですが、参加する住民は年齢や職種によって、考えや生活行動が違うので一律の方式は適切ではありません。
少なくとも住民の意思を踏まえた市町村単位の基盤整備を構築することです。
現在は、医療保険制度も職域保険と地域保険に分かれ、介護・福祉は別系統となっていて、住民の健康維持、増進を求める意欲を一括して進めにくい状況にあります。
将来は統合することを視野に入れ、地域の状況に配慮した参加しやすい環境を作る努力が必要です。
費用対効果を検証しながら方式の選択や改良は行政に任せず住民参加の任意団体が行うのが良いです。
環境とは設備や道具などの準備も含まれますが、それにもまして求められるのはセルフメディケーションを実践する人々を支援する人材の養成と組織です。
対象は健康な人が多いし、未病という患者予備軍の人に対しても医師が直接あたることはありません。
医師不足が指摘されている日本において、医師は医療に専念するのが得策なことは明らかです。
したがって、医師以外の医療関係者、特に保健師、薬剤師の活用は不可欠であり、広義のセルフメディケーションでは食の管理として栄養士、運動の指導を行う健康運動指導士などの専門職に期待するところが大きいです。
伝統医療の指導を標榜する方にも積極的に協力を求めたいところですが、セルフメディケーションの概念を正しく把握していることが条件です。
参考になさってください。
>>>今月の薬剤師転職サイト比較/口コミ人気ランキングはこちら