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薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。

コラム:生き残る薬剤師とは?「患者の不満の理解・配慮が必要」

自立し、主体的に医療への参加ができる賢い患者を目指す団体、NPO法人ささえあい医療人権センター=COML(コムル)の活動は医療関係者の方にはよく知られています。

COMLは設立以来、5万件を超える患者からの電話相談を受けてきましたが、その活動を通じて「患者と医療者の深い溝」を痛感しているということです。

医療者にとつては診断・治療は「日常」ですが、患者にとっては「非日常」であり、医療者が客観的に判断しようとしても、患者は主観的に判断してしまいます。

何より、医療者にとって患者は「当たり前の存在」ですが、患者本人にしてみれば、自分という患者は「特別な存在」という意識があります。

病名や症状が同じであっても一人ひとりの背景や生き方、考え方は違います。従って、よく知っている病名や症状の患者であっても、対応は各人で異なってくるのはやむを得ません。

「患者の立場に立って」とは良く言われる言葉ですが、薬剤師をはじめ医療者が本当に患者の立場になるのは困難です。しかし、患者を「知る努力」で少しでも近づいていくことは可能です。相手が置かれて いる状況と気持ちを察し、さらに進んで声掛けをすることで、両者の心の距離はより縮まっていくことになります。

COMLによると、最近20年間で患者の意識は著しく変わったということです。90年代は「お任せ医療」で受け身の姿勢でしたが、インフォームドコンセットが医療者の間に浸透するにつれて、患者の権利意識が強まってきました。

折からのソリブジン薬害事件や薬害エイズ事件などが勃発し、医療不信も強まりました。

横浜市立大学病院の患者取り違え事件や、都立広尾病院の誤薬投与死亡事件などが大きくマスコミで報道され、医療不信は頂点に達したといってもいいかもしれません。

この頃から、COMLにはストレス等に関する医療者の相談も増えてきたということです。

最近では医療者を徹底追及する患者と、我慢したり遠慮する患者に二分化されてきたようです。また、長い経済の低迷から費用に対する不満も強くなってきましたた。特に長期処方せんが増えたことから、自己負担金の費用も深刻になっています。

一律に対応することはできませんが、ジェネリック医薬品への変更などで少しでも患者負担を軽減する努力が必要と言えます。

参考になさってください。

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