薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
1974年より医薬分業が進展した背景には、患者にとって以下のような「分業した際のメリット」が期待されたからと考えられます。
1.薬歴管理
医薬分業により患者の処方内容が開示されました。患者は複数の医療機関に受診していても、すべての処方せんを1薬局(かかりつけ薬局)へ持ち込むことで、服用している薬の一元管理が可能となります。
また、患者個人の副作用歴、アレルギー歴等も管理することで、薬の重複や相互作用の防止へつながります。
2.服薬指導
薬局において納得のいく十分な説明を受けることで、自分の薬に対するアドヒアランスが高まり治療効果が向上します。
3.最善の処方
院内処方であれば、医師は処方する薬剤を院内の在庫薬の中から選択しなければいけません。
しかし、院外処方であれば、医師が考える最善の薬剤を処方することが可能です。
4.待ち時間
医薬分業の場合は、ひとつの医療機関から発行された処方せんが複数の調剤薬局へ分散されるため、患者の待ち時間は短縮されます。
しかし、近年、体調の悪い患者が病院と薬局の両方に行く手間、医療費の高騰など、医薬分業に関して疑問を投げかける声が聞かれます。
地域医療に携わる薬局として、患者にとって最善の医療を提供するために患者のメリットを向上させる努力を怠ってはいけません。
5.休日・夜間電話対応
薬局の休日や夜間において、患者および地域住民からの薬に関する問い合わせに24時間対応できるように多くの薬局が体制を整えています。
時には深夜に、時には旅行中に携帯電話が鳴ることもありますが、地域住民の健康を守りかかりつけ薬局の使命を果たすため、薬剤師は携帯電話を持ち歩いています。
参考になさってください。
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