薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
これまで「地域医療における薬局の役割」を記しましたが、ここでは薬局を離れ、薬剤師個人としては、地域の中でどのような役割を果たしているかを紹介します。
2.学校薬剤師(2)
学校薬剤師が教育活動に参画することは、学校側からも法的にも求められています。
<学校薬剤師の職務執行の準則(学校保健安全法施行規則第24条)>
1.(1)学校保健安全計画及び学校安全計画の立案に参与すること。
(2)学校における換気、採光、照明、保温、清潔保持その他環境衛生に係る事項の環境衛生検査に従事すること。
(3)学校環境衛生の維持及び改善に関し、必要な指導と助言を行うこと。
(4)健康相談に従事すること。
(5)保健指導に従事すること。
(6)学校において使用する医薬品、毒物、劇物並びに保健管理に必要な用具及び材料の管理に関し必要な指導と助言を行い、及びこれらのものについて必要に応じ試験、検査又は鑑定を行うこと。
(7)前各号に掲げるもののほか、必要に応じ、学校における保健竹理に関する専門的事項に関する技術及び指導に従事すること。
2.学校薬剤師は、前項の職務に従事したときは、その状況の概要を学校薬剤師執務記録簿に記入して校長に提出するものとする。
この1〜2年、芸能人の薬物乱用がマスコミで取り上げられているせいか、中学生達は真剣に講義を聞いています。
内容は、薬物依存の症状、乱用される危険のある薬物、巧みな誘い等です。
講義終了後、質問をうけたところ数人から手があがり中学生の関心の高さがうかがわれました。
・「おじいちゃんががんで麻薬を使っていると聞いたけど薬物依存するんですか?」
・「ペンキ、ポット、接着剤も薬物依存するって本当ですか?」
・「覚せい剤を勧められたらどうやって断ればいいの?」
高校に進学し電車等を利用して通学すると、行動範囲も友人の幅も広がるでしょうし、繁華街に行くこともあるでしょう。
中学3年生のこの時期に、薬物の恐ろしさを知っておくことは、子供たちの反応を見て、とても重要と感じました。
また、「先生みたいに薬剤師になるには高校でどんな勉強を頑張ればいいの?」という質問を受けました。
薬剤師の職能の一部を垣間見て、「薬剤師」という職種に興味を持ってくれたようです。
参考になさってください。
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