薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
今後の日本の調剤市場は、調剤薬局チェーン、ドラッグストア、中小薬局の3社が競合しながら推移していくものと見られます。
現在、調剤市場をめぐるシェア争い(売上高)は中小薬局が圧倒的に優位にあり、調剤薬局チェーンは大手10社で10%、ドラッグストアに至っては3%程度に過ぎません。
しかし、この比率が今後大きく変動することは間違いありません。
軍事作戦や経営戦略に応用されている「ランチェスターの法則」によれば、シェア率が10.9%を超えた時に、その存在自体が市場全体に影響を与えるようになります。
10%のシェアを確保した時点でようやく競合者に存在を認められる段階になるのです。
調剤薬局チェーンにせよ、ドラッグストアにせよ、シェア拡大に向けた取り組みを強化しており、この流れはますます激しくなります。
特に上場している企業は利益を生み出し、株主に還元する義務を負います。規模拡大は上場企業の宿命なのです。
ただし、チェーン調剤薬局の悩みは薬剤師確保が予定通り達成できていないことで、出店にも影響が出ています。
このため、特に調剤薬局チェーンでは手っ取り早い手法としてM&Aによる店舗網拡大が活発化しています。
ドラッグストアにしても事情は同じです。調剤併設型ドラッグストア開発は業界挙げての課題ですが、薬剤師確保が足榔になっています。
おそらく薬剤師不足問題は2〜3年では解消されず、従ってこの間は、現在の調剤市場をめぐるシェアに大きな変動はないでしょう。
調剤市場における薬剤師不足問題が続く現在こそ、中小薬局が経営基盤を再構築するために一歩踏み出すラストチャンスなのです。
参考になさってください。
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